龍が如く8クリア後ネタバレ感想大会

この文章は龍が如く8のエンディングまでのストーリーのネタバレを含みます。

筆者は龍が如く1(極)〜7外伝までプレイ済です。

 

・最初に

龍が如く8めちゃめちゃおもろかった。

ただ全てが最高というわけでもない。不満もある。

良いところも悪いところも含めて感想を書き連ねる。

 

・ゲームとして

最高。できることが山程ある。わたしは全てのコンテンツをしゃぶりつくしたいプレイヤーなのでクリアまで160時間かかったが、まあ飽きもせずよく遊んだ。一万円出して後悔しない、セガに感謝。(ボーボボ並感)

 

RPGとしての龍が如くについて

正直言うと前作7はRPGゲームとして平凡だと思っててバランスが大味だし特にこれといったオリジナリティもない時代遅れのシステムというのがわたしの感想だった。大体サテライトレーザーの極み撃っときゃ勝てるし。しかし8では全体的に洗練されて絆技、連携攻撃、道端のアイテム、範囲攻撃の細分化のおかげで戦略の幅が広がり7よりも戦闘が楽しい楽しい。RPGにおいて通常戦闘が楽しいは一番大事。ハウスキーパーのモップ振り回す技がお気に入り。メイド服もかわいい。ソンヒに着せたい。

 

・シナリオについて

ここが少し不満。桐生一馬の過去の精算を描くという意味ではよかったが、一方で春日一番の新章としてはパンチが弱かった。7のシナリオがすごく良くできていたためにハードルが高かったというのはある。春日一番のオリジンの部分は前回全て語りつくしてしまったわけだし。5や6みたいな破綻はしてないけど…。毎回プレイヤーのハートをぶち抜くのはなかなか難しいね。

告発系Vtuberみたいなその時代の流行りを自然に盛り込むのはいつもセンスがいい。すごい。

 

・とはいえ一番泣けたシーン

茜さんと一番が浜辺で会話するところ。親っさんの遺灰を渡して「真澄さん、やっと会えた」「ありがとう、一番」と初めて息子の名前を呼ぶところ。あそこ最高。

ちなみに7外伝エンディングの「太一と綾子のビデオ」はこの10倍泣いた。

 

・サブストーリーについて

毎回そうなんだけど本編のシリアスさの反動なのかすっごいバカな話が多くて最高だった。一推しは社会のゴミを吸い込んでしまうおそうじ丸と沖田博士。モジャ公〜助けてくれ〜!でいつも笑っちゃう。UFOのサブストーリーで出てきた時はおそうじ丸じゃねえか!ってクソデカ声出ちゃった。好きすぎる。

 

・パーティーチャット、宴会トーク

個人的にはこれがメインコンテンツくらい好き。無限に聞いてられる。

春日でパーティーチャット50種類見つけられなくて困っているそこのお前!

トロリーバスに乗れ!トロリーバスいっぱいパーティーチャット発生するぞ。

あとアロハブリッジらへんで夕日がきれいみたいな会話発生したから時間帯限定のやつもある。

基本的に発生場所のヒントがないから自力で見つけるしかないんよな。攻略サイトいくつか見たけどパーティーチャットを詳しく紹介してるサイトがない。

ぐぬぬ

 

桐生一馬が仲間と過ごすということ

この人の人生は孤独な時間がすごく長かった。

沖縄で遥と暮らし始めてからは家族ができたけど、対等に話ができる友人はニシキ以来だったんじゃないか。伊達さんと一杯飲みに行くくらいはあったろうが。(あ、そういえば尾道でスナック通いしてるときは店の常連さんと友達だったか。全員最後は草野球のメンバーになるやつ、あれもよかった。)

桐生一馬が仲間とワイワイしてくれるだけであたしゃうれしいよ。

 

エンディングノート

この企画は本当にすごかった。懐かしい人たちが続々出てきて激エモの一言だった。一番印象的だったのは狭山薫。名前を取り戻した一馬と晩年を過ごしてほしいけど相変わらず仕事は忙しそうなんだよな。

そうだね、秋山には一回ぶん殴られたほうがいいね。

水炊き大好き元走り屋のタクシー会社中嶋社長!

広瀬一家の名探偵田頭とブスのホステスしかいないスナックのオーナー松永じゃないか!

伝説のゴリラホストユウヤ20年たっても同じことしてる。お前もそろそろ経営の方に回れよ。

伝説のキャバ嬢ユキちゃんて桐生ちゃんより年上じゃなかった?あんなアラ還がおるかいな。キレイだ…。

ユキちゃんのちらし寿司アロハリンクスで和食を欲しがってるおじさんにあげたら好評だった。草。

 

・ムナンチョ鈴木の功罪

エンディングノートのサブエピソードの中でも印象的なのがムナンチョヘペトナス教の教祖だったムナンチョ鈴木だ。彼は龍が如く0で初登場してインチキ宗教の教祖として若き日の真島にボコられて逮捕され龍が如く6では出所したが最初は教祖に返り咲くために活動していた。しかし思いを寄せる知人女性が現在の団体にだまされていることを知るや教団と過去の自分の醜さに気づいて一転、教団を叩くために行動を開始する。8では自分の過去の体験を活かしてカルト宗教の手口を動画で説明して新たな被害者を出さないための啓蒙活動を行っている。このムナンチョ鈴木の生き方に龍が如くのテーマの全てがつまっていると思う。今のお前さんク・リパースにあふれてるよ、ヘペトナス。ムナンチョ鈴木さん。これはすごくステキなエピソードで大のお気に入りになった。

 

・バーのマスターたち

まさかサバイバーのマスターと桐生ちゃんがあんなにがっつり会話するとは(劉家龍も)。一瞬だけ柏木さんに戻った時ヒェッて変な声出てもうた。ミレニアムタワーの高層階でヘリからガトリングガンぶち込まれて死んだはずの柏木さん。

余談、最終章ミレニアムタワーのガラス張りのエリアで「ああ、ここで毎回ヘリからガトリングガンぶっぱなされてきたなあ」と感慨にふけっていたら案の定ヘリ飛んできて「コレコレェ!」って叫んだ。

リボルバーのマスターって龍が如く3のブラッディマンデー?だっけ?武器商人のあの人だよね?演歌うたいながら銃ぶっぱなすデリバリーヘルプ好き。

 

・スジモンバトルについて

これはやっちまったなぁ。

ニン◯ンドーに怒られろ。

前回はスジモン図鑑しかなかったのにバトルさせちゃったらもうおしまいだよ。基本的なプレイ感はよくあるソシャゲ風RPG。本編の息抜きくらいの感じでやるのが丁度いいあんばい。スジモン集めは純粋に楽しい。

 

・ドンドコ島について

龍が如くの世界観でどう◯つの森ができる!リゾート島でスローライフを満喫や!と始めてみたら、やることがめちゃめちゃ多くてゲーム内すぐ夜になるしいつも時間に追われて作業していた記憶しかない。何がスローライフじゃボケがブラック企業やないかい!(全部自分のサジ加減)

ともあれこれが完成するまで本編を進められなかったので結果めっちゃハマってる。

龍が如くらしい、いかがわしい繁華街の施設をいっぱいつくれるのおもろすぎる。

ドンドコしようぜ。

 

・カラオケについて

クリア後モードで神室町カラオケ館で歌うと10人がぎっしりシートに座って盛り上がってるので是非見てほしい。また色んな職業の寄せ集めで行くとコスプレパーティー感も出て大変すばらしい催しになります。

 

・ハワイと横浜のダンジョンについて

ペルソナ5の階段を一回見つけたら後でマップ開いて移動できるシステムをパクっ…参考にしてほしかった。探索が少しだるい。

 

・その他ミニゲームについて

クレイジーデリバリーも不審者スナップもおもしろかった。地味によかったのが麻雀やポーカーを仲間とできるやつ。めっちゃ楽しい。

まさかのカンさんとの再会は震えた。

けどゲーセンのスパイクアウトが嫌い。操作方法見てもわけわからん。ク◯ゲー。しかもルート分岐もあるし実績解除するために桐生春日でそれぞれやらなきゃいけないし、ワンプレイ長い。苦行。

 

・仲間キャラクターについて

まあみんな好きなんですよね。

みんなかわいい。

 

・不二宮千歳について

行動力の化身。マフィアのアジトに潜入する財閥令嬢という、ある意味桐生一馬と同じくらいファンタジーな存在。一番とギクシャクしている紗栄子に代わる道中ヒロインだけど、意外にも一番といい感じになるサブストーリーがない。紗栄子ソンヒに比べて身長が低くスレンダー体型だが巨乳でセクシーな水着を着る。それは強いよ。

 

・エリックトミザワについて

絆ドラマがめっちゃいいんよ、この人。

だが許せないことがひとつある。

お前カラオケ歌えよ!ふざけんな!

 

・ソンヒについて

かわいすぎる。

今作のメインヒロイン(主観)。

ツッコミが上手。

 

紗栄子について

RGGスタジオって前作のメインヒロインの扱いおざなり傾向あるよね。ジャッジアイズの真冬さんとか。ちょっとかわいそう。

 

・ハンジュンギについて

仲間になるの遅すぎる。もっと絡み見たかったぞ。

あとレンタルDVDの件、ハンとソンヒがそれぞれ各地で話題にしてて草。

 

・趙天佑について

もはやただのゲーム好きな中華屋のおやじ。ドリームキャストでインターネットをしていたというのが同世代感ある。

 

・足立さんについて

クリア後モードでマリンマスターの格好で連れ回してるけど酸素ボンベを背負ってバーで飲む足立さんや酸素ボンベを背負ってトロリーバスに乗る足立さんの写真を撮ってる。まじおもしろい。相変わらずパーティーチャットでのしょうもなエピソードがかわいい。

 

・ナンバについて

ベストフレンド。桐生のためにハワイで観光を一切せずに即帰国した聖人。今回もどうでしょうネタは健在。

 

・悪役について

山井はとてもよかったが、わたしの解釈では山井は悪役ではない。

いきなり乗り込んだ第5地区でバラクーダ総帥ドワイトを撃破、いきなり乗り込んだ涅槃岸でガンジョー総帥ウォン・トーを撃破、海老名もブライスも結局一度の立ち会いで決着。

【悲報】龍が如く8、魅力的な悪役がいない。

7の時は沢城丈、青木遼、天童など一番と因縁の深いキャラクターが立ちはだかったし、それぞれに悪役として強くてゲスくて華があった。

今回でいうと海老名が一番と因縁のあるキャラクターで、同じ父親を持つがその生い立ちと性格が真逆の二人の男、この二人がバチバチにやりあったらおもしろくなりそうだったが結局桐生が収めてしまった。運命の二人の対決を期待していただけに不完全燃焼という印象になってしまった。

 

・海老名について

海老名ってエンディングでは誰かに止めてもらいたかったんだろうと言われてたけど、もっと正確に言うとごめんね辛かったねって言って欲しかっただけなんだろうなと思ってて(実際桐生ちゃんが謝罪したわけだが)悪役というよりは孤独で悲しい人。復讐のために生きる人って達成したり気持ちが萎えちゃったりしたらその後どうやって生きていくんだろう。

 

・英二について

若こと荒川真斗がつくったモンスター(2代目)。ブリーチジャパンって本当に人材豊富ですね。反社的な人ではないから悪役として見てないんだけどこういうやつが一番ヤバイ。久米パイセンも含め。出所後に一番と再会できるかわからんけど一番が待っていてくれるっていう想いがあれば希望を持って生きていけるから英二には救いがある。

 

ブライスについて

ブライスはなんだったんだろう。ドワイトがあんなに恐れてお前らはブライスの恐ろしさがわかってないとか言ってたけどその後あっさり千歳の配信に負けて海老名からもネレ島のビジネスは遅かれ早かれ失敗するとか言われて梯子外されてて、結局ラニちゃんを誘拐しただけやんこいつ。70年間パレカナとハワイを支配してきたとかいう不老不死エピソードが人知を超えたバケモノを予感させてたけど、ただの元気なおじいちゃんだった。おじいちゃんお疲れ様。

 

・山井豊について

本編でのかっこよさは言うまでもなかろうが、ぽっちゃり熟女といちゃついてるところに山井という人間の懐の広さがある。好きなキャラクター。

 

・東城会レジェンズについて

堂島大吾、真島吾朗、冴島大河。物々しく登場したもののあまり活躍しなかった。ファンサービスで出てきたようなもの。いや実際には海老名亡き後の星龍会のヤクザのお世話係なので彼らの本番はこの後なんだろうけど。

 

・渡瀬勝について

おい、大吾と一緒に警備会社やってたはずだろ。

なぜ出てこない?しんだ?

 

・花輪について

えっ?マジでしんだの?お前まだ正体明かしてないじゃん。だから死んだのも大道寺得意の死んだふりだと思ったのに。あんなにあっさり。悲C。

 

・宇佐美勇太について

色々と事情があるのはお察しいたしますが、少しくらい顔を見せてくれてもいいじゃないですか。ねえ。

 

・ハルトについて

シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアア

桐生ちゃんをおじいちゃんと呼んでくれる最高の孫。

感情移入しすぎてハルトがしゃべっただけで泣きそうになる。7外伝のおじちんの絵ももちろん号泣してる。

 

・例の服を着る桐生一馬

白髪増えたねえ。

 

椎名林檎のうた

そもそもあちらさんは歌舞伎町の女王なんだから龍が如くとの親和性は高いに決まっておる。一番てエンディングになると誰かを担ぐクセあるよな。

 

・おすすめジョブ

男子 マリンマスター、ホスト

女子 ハウスキーパー、トロピカルダンサー

 

・めっちゃ使ったデリバリーヘルプ

1位風見エボリューション。

2位ナンシーオリヴィア。

3位おそうじ丸。

まさかの風見エボリューション毎日顔見る。

 

・本日はダイヤモンド

歌わせろよ。なんでないんだ。

龍が如く8のおかげで最高のweekend dayだったよ。

 

・最後に

龍が如くをプレイすると大げさじゃなく生きる力が湧いてくる。生きるのつれえ~っていう気持ち大なり小なりみんな時には感じると思うんだけど、どん底の一番が余命いくばくもない桐生ちゃんが(フィクションといえど)必死に生きてるのを見ていると心が安らぐ。もう少しがんばってみようかなと思う。

セガさんRGGスタジオさんつくってくれて本当にありがとう。

 

おしまい。